後嚢下白内障って?

続いて、後嚢下白内障について説明したいと思います。
後嚢の中心部の皮質が肌状に濁ってくるタイプで、濁り方として、水晶体の後ろがすりガラスのように濁っていきます。
視力の低下が速く進むのが特徴です。非常に進行が早い疾患です。
原因は加齢のほかにも、喫煙、糖尿が大きく関係しています。
原因となることに、長期間さらされることで、リスクが更に増えます。
つまり、喫煙量が増えれば増えるほど、血糖値が高い期間が続けば続くほどなりやすいです。
このタイプは濁りが中心部から発生しますので、まぶしさが早い段階から進みます。
蛍光灯の明るさもまぶしく感じます。逆光では極端に視力が落ちます。むしろ暗いほうが見えやすいです。
これは明るいところだと瞳孔が小さくなり、ほとんどが濁りに覆われてしまうため、光が反射して醜くなってしまうのです。
視力が低下したと自覚はしますが、老眼と勘違いして治療が遅れることが多いです。
混濁そのものが少なくても、混濁が中央に集中する為、視力低下も出やすいのです。
老眼と白内障の違いは、近くのものだけ見にくくなる老眼に対し、白内障は全体的にものが見にくくなります。
遠近両方ともです。白内障の治療をほったらかしておくと濁りが進み、やがて水晶体が完全に白濁します。
ここまで完全に白濁すると、明暗の区別がつかなくなります。
そのまま放置しておくと、急性緑内障を引き起こすことがありますので、最近光がまぶしくなったなどの自覚症状がある場合、すぐに眼科に行きましょう。

白内障の種類 核白内障

 前回は主人が白内障になってしまったことから、主に皮質白内障について説明しました。
 今回は、その一方で、核白内障についても説明します。
 核白内障は皮質白内障と違い、名前の通り、水晶体の中心の「核」の濁りがおきるものです。
 症状や特徴としては「暗くなるとものが見えにくくなる」ことと「近くのものがよく見えるようになる」ことと「景色が赤茶けて見える」というものがあります。
 このうちの「近くのものがよく見えるようになる」という症状は、水晶体が厚くなって光の屈折が強まることによるものと、
核が硬く大きくなるので屈折力が増すことによるものが理由として挙げられます。
老眼の人でも近くが見やすくなることがあり、この際に「老眼が治った」と勘違いすることがあり、これは要注意です。
 また「景色が赤茶けて見える」という症状は、核が濁ることで青色を通さなくなることによるものです。
この症状は、手術後治るものの、術後はそれまで入ってこなかった青色が強調されてしまい、視界が青っぽく見えて困る人もいます。
 そもそもなぜ白内障になってしまうのでしょう?
 この白内障は水晶体内のαクリスタリン蛋白変性に伴う不溶性蛋白増加によって、
水晶体に含まれる蛋白質が白く濁ったり、硬くなったりすることでおこるとされています。
また、体内にある天然酸化防止剤であるカルノシンが不足して、水晶体が酸化で傷ついてしまうことにもよります。